ガヴォット第14番ロ短調第2楽章"鬱の途中"

ロ短調で語る60年史, 1954~2014

[ロ短調]神無月にかこまれて(井上陽水)


♪人恋しと泣けば十三夜 月はおぼろ 淡い色具合
 雲は月を隠さぬ様に やさしく流れ 
 丸い月には流れる雲が ちぎれた雲がよく似合う

十三夜(旧暦9月13日)にお月見をするの
日本独自の風習らしく
醍醐天皇の時代に始まったとか

この歌詞は 2ndアルバム 
”センチメンタル” に収録されているバージョンで
ほとんどの人はこちらを記憶していると思うが

”陽水生誕” に収録されているオリジナルバージョンでは

♪月を見てたとてもよく見える 青く光り空に浮かんでる
 雲は月を隠さぬ様に やさしく    流れ 
 丸い月には 流れる雲が ちぎれた雲がよく似合う

となっている。

十三夜 という言葉が歌いだしに入ったことにより
より格調高くなり インパクトも増している

昔の漫画にこんなのもあった

十三や ふろ屋の料金 大人ぶん (丸出だめ夫 



♪神無月に僕はかこまれて 口笛吹く それはこだまする
 青い夜の空気の中に 生きてる   ものは
 涙も見せず 笑いも忘れ 息をひそめて冬を待つ


神無月 は 旧暦の10月だから 現在の11月くらい
この月には全国の神様が出雲へ集まってしまうので 
出雲以外では 神のいない月 になるが
逆に出雲だけは 神有月 になるわけである
信長の野望 で 出雲の国だけ 神有月 になるのは
なかなか芸が細かいなと感心したことがあった


徒然草 には
神無月の頃・・ という書き出しで
ふと訪れた山里でのエピソード
(蜜柑の木のまわりが囲ってあった) 
なんかもあったけど
J-POPのタイトルに 神無月 が入っている例は少ない
この陽水の曲以外では
知名定男の 神無月 くらいだろうか
歌詞に 十三夜 が出てくるのも
中島みゆきの曲であったくらいだろうか
陽水の曲はこうした日本古来の風習が出てくることで
広い世代に支持されたのかもしれない


ともあれ

ハロヲタにとって神無月は

栞菜月  でもあるわけで


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